[高崎]第10回東国賞|優勝:ベストサウンド|父:ベストタイアップ|生産:早来町・吉田三郎牧場

 3番人気のベストサウンド(牡5歳)[丸山侯彦騎手、金田一昌厩舎(高崎)]が、道中中団追走から勝負所で一気に捲り、直線そのまま押し切って優勝した。勝ちタイムは2:11:6。勝ったベストサウンドは、3歳の6月にサラブレッドカップを勝って以来2年ぶりの重賞2勝目。

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 端午賞3着のレッツゴーフジは、好位追走から勝負所で置かれたものの、最後盛り返して2着。一番人気に推されたフジエスミリオーネは、離れた後方追走から追い込んだものの届かず3着。

 以下、JRA500万下からの移籍2戦目となったブラックジンガーは、後方追走から1周目のスタンド前で一気にハナを奪ったものの、直線失速して4着。この夏大井から移籍してきた父デュラブ産駒のキンシャイが、後方からジワジワ差を詰めて5着。昨年のこのレースの勝ち馬サンクスメモリーは、2番人気に推されたものの、後方追走から動けず6着。昨年のエメラルドカップ勝ち馬ナゾルスターは、スタートからハナを切ったものの、入れ替わり立ち代わり来られる厳しい展開で、勝負所で一杯となり7着。2001年の帝王賞(統一GI)勝ち馬マキバスナイパーは、2番手追走もハイペースに巻き込まれ、勝負所で一杯となって最下位の8着に沈んだ。

 ベストサウンドは、父ベストタイアップ、母サウンドアヤコ(母父アラナス)という血統構成。北海道・早来町の吉田三郎氏の生産で、馬主は青木秀俊氏。2歳の9月に高崎でデビューし、デビュー2連勝。3歳時は、スプリングカップで3着に入り、北関東皐月賞では7着に敗れたものの、エメラルドカップで2着に入り、6月のサラブレッドカップで重賞初制覇。その後は特別を3勝し、重賞でも常に上位争いを繰り広げるも勝ちきれず、5歳となった今期は初戦の新春杯で2着に入ったものの、続くフレンドリーカップが5着、スプリンターズ賞が3着。その後前走の特別戦で一年ぶりの勝利を挙げてここに臨んでいた。