[盛岡]第30回ビューチフル・ドリーマーカップ |優勝:ハイフレンドトーレ|父:ジェイドロバリー|生産:門別町・棚川牧場

 盛岡で行われた東日本交流の牝馬重賞ビューチフル・ドリーマーカップは、5番人気の伏兵ハイフレンドトーレ(牝5歳)[村上忍騎手、佐藤浩一厩舎(水沢)]が、道中中団追走から直線鋭く差し切って優勝した。勝ちタイムは1:53:1。

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 レースは、板垣吉則騎手騎乗のホクトサリバンと単勝1.7倍と断然の一番人気に推された北海道からの遠征馬グローリサンディの先行争いからホクトサリバンがハナを奪う展開。離れた好位に、今年宇都宮から移籍してきたベーシックラブ、沢田盛夫利騎手騎乗のピスカリパピヨンが追走。2002年のトパーズカップ勝ち馬スズランロードが中団を追走していく。

 勝負所でグローリサンディが前を捕まえにかかると、スズランロードも進出。さらにこれをマークするようにしてハイフレンドトーレも上がっていく。

 直線を向くと、ホクトサリバンをグローリサンディが交わして逃げ込みを図るが、直線大外を差してきたハイフレンドトーレがジワジワと追い込んでゴール前差し切った。

 グローリサンディが2着に入り、スズランロードは2着から5馬身差離された3着。逃げたホクトサリバンが4着、好位から流れ込んだベーシックラブが5着に入った。

 以下、昨年のこのレース5着のチャットルームは、中団から流れ込んで6着。直線伸びを欠いたピスカリパピヨンは7着。この夏JRA1000万下から移籍してきたツルギセンタンは、後方から勝負所で追い上げたものの直線伸びず8着。昨年の岩手オークスひまわり賞3着のエレガントマミーは、後方侭の9着に終わった。

 勝ったハイフレンドトーレは、父ジェイドロバリー、母オースミドリーム(母父タマモクロス)という血統構成。北海道・門別町の棚川牧場の生産で、馬主は高橋顯輔氏。2歳の12月に岩手の菅原右吉厩舎からデビューし、1戦したのみで上山の菅原幸志厩舎に転厩。上山では6戦目で初勝利を挙げ、2着を1回挟んだ後4連勝し、4歳時に岩手の佐藤浩一厩舎に転厩。その後は着実に条件戦を勝ち上がり、今季はオープン初挑戦となった6月のオープン特別で2着と健闘。続いて自己条件を2連勝してオープン入りし、前走はオープン特別のフェアリーカップで4着となっていた。