クイーンエリザベス2世S(英GI)勝ち馬ラクティ、マイルチャンピオンシップ(GI)参戦へ

 先月、英国のAscot競馬場で行われたクイーンエリザベス2世S(英GI)を勝ったRaktiは、今後はBCに向かわず、11月21日のマイルチャンピオンシップ(GI)から、昨年2着に終わった12月の香港国際競走に向かう見通しとなった。

 Raktiを管理するMichael Jarvis調教師は、現地時間10月9日に、昨年勝った英・チャンピオンS(英GI)の回避を決定し、「今朝オーナーのMr Tanaka(Gary Tanaka氏)と話し、マイルチャンピオンシップから香港に向かうことを決定した。馬の状態は良いよ。」と発表した。

 Gary Tanaka氏のレーシング・マネージャーのAndy Smith氏は今回の決定について、「マイルチャンピオンシップは高額賞金のレースですし、日本は香港からも近いですからね。BCに向かうためにアメリカに輸送するよりは、東京から香港に輸送する方が楽ですから。Raktiは気まぐれなところのある馬なので、どうしようかと考えていたのですが、香港に使う前にちょうどいいマイルのレースがあったのですよ。彼はマイルでも、1 1/4マイルでも、1マイル半でもGIを勝っているので、どこに使うかは悩むところでした。」と説明している。また、Smith氏は香港国際競争について、「昨年は1 1/4マイルの香港カップ(港GI)でFalbravの2着に入りましたが、今年は香港マイル(港GI)に行こうかと考えています。香港カップとどちらに使うかはまだはっきりとはしていませんし、両方のレースを見比べて、直前にどちらを使うか決めようと思います。」と述べている。

 Raktiは既にGIを5勝しており、160万ポンド以上の賞金を稼いでいるが、種牡馬入りという話はないようだ。この点についてSmith氏は「よっぽどとんでもない(種牡馬入りの)オファーでもない限り、来年も現役を続けることになるでしょう。」と述べている。 【Racingpost】