[仏国]フォレ賞(仏GI)|優勝:ソムヌス|父:ピヴォタル

 現地時間10月9日に、フランスのLongchamp競馬場で行われたフォレ賞(仏GI)は、一番人気に推されたSomnusが優勝し、モーリス・ド・ギース賞(仏GI)に続き今季2つ目のGI勝ちを果たした。2着がDenebolaで3着がLe Vie Dei Colori。

 【Racingpost】

 雨が降り続いて軟らかくなった馬場の中、Somnusは、前半はじっと我慢し、ラスト1Fで粘るDenebolaの内を衝いて抜け出すというMichael Kinane騎手の好騎乗で、3/4馬身差抜け出して優勝した。

 Somnusは、父Pivotal産駒の4歳セン馬。8月にDeauville競馬場で行われたモーリス・ド・ギース賞でGary Stevens騎手を背にフランスでのGI初制覇を達成していた。

 管理するTim Easterby調教師は、「嬉しくてまだ膝が震えているよ。Somnusは素晴らしいレースを見せてくれたし、こういう馬場も合うみたいだね。本当に素晴らしい一日だったよ。彼は真のスターホースだね。今季はこれで最後にし、来年も今年と同じようなローテーションでいくつもりだ。」とコメントしている。

 Somnusの生産者で、共同オーナーの一人でもあるCaroline Legard女史は、「Somnusは非常に冷静で、ほとんどいつも寝ているような状態なのです。彼は私の息子同然ですよ。この後は、休養のためにうちのScampston studに戻ってくることになります。」とコメント。また、共同馬主の一人であるRoger Sidebottom氏は、「後ろからきっちり伸びてきたね。最後の伸びはロケットみたいだったよ。」とコメントしている。

 騎乗したKinane騎手は、「予定通りに上手くいったね。好発から抑えて、上手く折り合いもついた。いいペースだったし、仕掛けた時にスッと反応してくれた。彼は素晴らしい馬だね。」

 Christophe Lemaire騎手は完璧なペースで逃げたものの、Denebolaは僅かに及ばずの2着。Lemaire騎手は、「Denebolaは仕掛けた時にしっかり反応してくれた。勝った馬はGIホースなんだし、重のスペシャリストだからね。仕方ないよ。彼女の能力の高さは確認できた。」とコメント。Denebolaを管理するPascal Bary調教師は、「何も不満はないよ。年上の、経験豊富な馬に負けたというだけのことさ。今後は11月にHollywood Park競馬場で行われるメイトリアークS(米GI)に向かうことになる。」とコメントしている。

 Le Vie Dei Coloriに騎乗したChristophe Soumillon騎手は、「この馬の能力は出し切ったと思うけど、馬場が軟らかすぎたね。次走馬場が良ければ、もっといいレースができるはずだよ。」とコメントしている。