[米国]メドウランズカップ(米GII)|優勝:バルトスター|父:グリッターマン

 現地時間10月8日に行われたメドウランズカップ(米GII)は、Balto Starが優勝した。

 【THE Blood-horse】

 この結果を受け、管理するTodd Pletcherは、Balto Starの次走について、10月30日にテキサス州のLone Star Park競馬場で行われるBCクラシック(米GI)に参戦するか、それともBCターフ(米GI)に参戦するかで大いに頭を悩ませているようだ。Pletcher調教師は、レース後に「BCではクラシックとターフにダブル登録して、ジックリ検討することになるだろうね。」とコメントしている。

 レースは、Balto Starが4角で先頭に立ち、ラスト猛追してきた人気のDyneverの追い込みを1/2馬身差で退けた。勝利騎手は、John Velazquez騎手。ダート9Fの勝ちタイムは1:48.6。Balto Starは、16ヶ月ぶりのダート戦出走を勝利で飾り、今季5戦目での初勝利となった。

 Pletcher調教師は、「彼はここのダートには慣れているから、今回のレースにはなんの心配もしていなかった。しばらく前からここに使うことは考えていたんだよ。前走のマンノウォーS(米GI)での感触が良くなかったので、目先を変えてここに使う事にしたんだ。前回ダートから芝替わりとなったときは、ユナイテッドネイションズH(米GI)で勝っているし、Lone Star Park競馬場の芝は彼に合っていると考えているんだ。だからBCターフを使うのがファーストオプションになるだろう。ただ、BCクラシックとどちらを使うかは、臨機応変に考えていくよ。」と述べている。

 Velazquez騎手は、1998年に1:46.0のレースレコードで制したK.J's Appeal、2001年のGanderに続き、このレース3勝目。

 中間の体調不良のため3ヶ月ぶりのレースとなったDyneverは、2.1倍の一番人気に推されたものの、2着どまり。しかし、管理するChristophe Clement調教師は、今回のパフォーマンスには満足しているようだ。昨年もDyneverはこのレースで2着に入り、その後BCクラシックで3着に入っている。

 Clement調教師は、「今回休み明けのレースをいい形で走ることができたし、BCクラシックに行くよ。」とコメントしている。

 GygistarはBalto Starと並んで先行していたが、徐々に後退して3着に終わった。

 鞍上のJoe Bravo騎手は、「4角を回った時はいい手応えで、勝ち馬に迫る勢いだったんだけどね。最後の1Fで失速してしまった。」とコメントしている。

 なお、メドウランズカップは、Marquetryが1993年に勝って以来、一番人気はこれで11連敗となった。