[高崎]第5回高崎記念|優勝:カミスドリーム|父:ステートリードン|生産:静内町・サンコウ牧場

 北海道から遠征してきた単勝3番人気のカミスドリーム(牡7歳)[坂下秀樹騎手、楠克美厩舎(北海道)]が、好位追走から直線抜け出し、後続の追い上げを1馬身差凌いで優勝した。勝ちタイムは2:21:3。2着にブービー人気のサンクスメモリーが入り、馬単は67,670円の大波乱となった。

 【Keiba.co.jp地方競馬総合サイト】 [東日本選抜・3歳以上:高崎・ダート2100m:曇・やや重]

 昨年のこのレースの2着馬ながら近走不振で人気の盲点となっていたサンクスメモリーが、後方追走から直線一気に追い込んで2着。昨年のこのレースの勝ち馬で、長年高崎のエースとして君臨してきた古豪テンリットルは、後方追走から直線一気に追い込んだものの3着どまり。

 以下、岩手から遠征してきた昨年のクラウンカップ勝ち馬ウィンブローと、八汐賞を勝った宇都宮のパワフルダンサーは、後方からジワッと差を詰めて4着同着。端午賞勝ち馬のフォースキックは、ハナを切って逃げたものの直線失速して6着。この春JRA準OPから高崎に移籍してきた2000年のオグリキャップ記念(統一GII)4着馬アッパレイモンは、後方で流れに乗れず7着。7月のフレンドリーカップでハナ差の2着に入るなど、徐々に復調の兆しを見せていた2001年の帝王賞(統一GI)勝ち馬マキバスナイパーは、中団追走も直線伸びを欠いて8着。昨年限りで休止となった上山競馬から今期高崎に移籍し、坂東太郎賞など重賞2勝と好調のタワリングドリームは、一番人気に推されたものの、2番手追走から直線ばったり失速して9着に終わった。

 勝ったカミスドリームは、父がステートリードン、母が1989年のエンプレス杯3着馬エメラルドセイザン(母父ブレイヴェストローマン)という血統。生産は北海道・静内町のサンコウ牧場で、馬主は米田一彦氏。旧3歳の7月に船橋佐藤賢二厩舎からデビューし、2戦目で初勝利。旧4歳時に戸塚記念を制し、東京湾カップでも3着と健闘。4歳になってからも堅実なレースを続け、5歳の秋東京記念で3着。しかし、その後は頭打ちのレースが続き、今年の6月に北海道の楠克美厩舎へ移籍。ところが、移籍緒戦のステイヤーズカップを勝つと、前走のブリーダーズゴールドカップ(統一GII)でも地元最先着の5着に入るなど、復調ムードを見せていた。