蛯名正義騎手、小林慎一郎騎手が落馬負傷 横山義行騎手、安藤勝己騎手が騎乗停止

 9月25日の中山競馬第7Rで、ヤマショウノフジ(牡3歳)[蛯名正義騎手、山田要一厩舎(美浦)]は、3角でヒカルライアン(牡3歳)[横山義行騎手、稲葉隆一厩舎(美浦)]が急に外側に斜行したため、騎手が落馬し、競走を中止した。その際、馬は異常がなかったものの、蛯名正義騎手は左膝を打撲し、8R以降のレースはすべて乗り替わりとなった。

 この事故につき、第5位に入線したヒカルライアンは、3角で急に外側に斜行し、ヤマショウノフジの走行を妨害したとみなされ、失格となった。なお、横山義行騎手は、10月2日から10月17日まで、開催日6日間の騎乗停止となった。

 また、同日の阪神競馬第4Rで、テイエムサザンオー(牡5歳)[小林慎一郎騎手、西園正都厩舎(栗東)]は、2周目第4号障害飛越着地の際、他の馬に関係なく躓いて騎手が落馬したため、競走を中止した。また、エズ(牡4歳)[西谷誠騎手、崎山博樹厩舎(栗東)]は、他の馬に関係なく故障を発症し、2周目第4号障害手前で競走を中止した。この事故で、2002年のファルコンS(GIII)3着の実績もあるテイエムサザンオーは、非常に残念ながら左第3中手骨開放骨折を発生し、予後不良となった。また、小林慎一郎騎手は、右鎖骨骨折、頚椎捻挫で約2ヶ月の休養・加療を要すると診断された。さらに、エズは、右前繋靭帯不全断裂を発症した。なお、西谷誠騎手は、異状がなかった。

 阪神競馬第6Rでは、サンエムディバース(牝3歳)[植野貴也騎手、佐藤正雄厩舎(栗東)]は、向上面で、シーキャロル(牝3歳)[安藤勝己騎手、加藤敬二厩舎(栗東)]が急に内側に斜行し、騎手が落馬したため、競走を中止した。また、リーアルパーティ(牡3歳)[石橋守騎手、境直行厩舎(栗東)]は、他の馬に関係なく故障を発症し、4角で競走を中止した。この事故で、サンエムディバース、植野貴也騎手、石橋守騎手は異状がなかったが、リーアルパーティは、非常に残念ながら左第1趾骨粉砕骨折を発症しており、予後不良となった。なお、これに伴い、第1位に入線したシーキャロルは、向正面で急に内側に斜行し、サンエムディバースの走行を妨害したとみなされ、失格となった。なお、安藤勝己騎手は、10月2日から10月17日まで開催日6日間の騎乗停止となった。このため、安藤勝己騎手の騎乗が予定されていたスプリンターズS(GI)のアドマイヤマックス秋華賞(GI)のレクレドール南部杯(統一GI)のアドマイヤドンは全て乗り替わりとなる。

 さらに、阪神競馬第9Rで、2002年の函館2歳S(GIII)2着馬トーホウアスカ(牝4歳)[武幸四郎騎手、藤原英昭厩舎(栗東)]は、レース中に右前浅屈腱不全断裂を発症し、競走を中止した。【JRA日本中央競馬会】