谷本正憲石川県知事、金沢競馬の廃止も含めて検討と答弁

 谷本正憲石川県知事が、9月21日の県議会で、公営金沢競馬について「収支の均衡が図れない状況が続いた場合、県予算の繰り入れに県民の理解は得られない」と述べ、今年度も赤字が解消しなければ廃止も含めて運営の見直しを検討することを明らかにしたと報じられている。

 金沢競馬は、現在5年連続して赤字を計上。今年度はレース数削減などで経営改善を図ってきたが、9月14日までの売得金は約53億8000万円で、前年同期比約8%減と低迷している。谷本知事は、本会議後に、競馬事業で約800人の雇用があり、利益がゼロであっても競馬事業の運営を存続する必要性があるとする一方、今年度も赤字となれば、存廃を含めての抜本的な検討が必要となるという見通しを述べた模様だ。【朝日新聞石川版】