[盛岡]第6回ジュニアグランプリ(D重賞)|優勝:ウインクプレア|父:シルクジャスティス|生産:静内町・見上牧場

 岩手の2歳重賞ジュニアグランプリは、8番人気の伏兵ウインクプレア(牝2歳)[関本淳騎手、佐藤浩一厩舎(岩手)]が、後方追走から直線一気に差し切って優勝した。勝ちタイムは1:39:9。今年の新種牡馬シルクジャスティスは、産駒の重賞初制覇。また、鞍上の関本淳騎手は、岩手移籍後の重賞初制覇。単勝1番人気に推されたフルーツマーケットは5着に終わり、馬単は16,380円の波乱となった。

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 レースは、父アンバーシャダイ産駒のツルマルヨシオー、父アジュディケーティング産駒のケーティングトライ、北海道から遠征してきた1番人気のフルーツマーケットの先行争いからツルマルヨシオーがハナを切る展開。ケーティングトライと北海道から遠征してきた父アグネスワールド産駒のブラジリアンサンバが先団につけ、人気のフルーツマーケットは好位を追走する展開。デビューから4連勝中で地元岩手の期待を集めたウツミキャサリン、父ヘクタープロテクター産駒のサークルシービーらがこれをマークするように進む形となる。

 勝負所でケーティングトライが一杯となり、逆に好位、中団勢が徐々に差を詰めて馬群が一段となってくる。

 最後の直線は、まずブラジリアンサンバが一杯となり、逃げ込みを図るツルマルヨシオーに人気のフルーツマーケットが並びかけるも、脚を矯めていたウツミキャサリンがこれを外から一気に交わして先頭に立ち、そのまま押し切るかにも見えたが、さらに大外から後方一気で追い込んできたウインクプレアがまとめて差し切って優勝した。

 一旦は先頭に立ったウツミキャサリンが2 1/2馬身差で2着に入り、中団待機から直線伸びてきたサークルシービーが3着。北海道から遠征してきた父フレンチデピュティ産駒のフレンチムードが4着。人気のフルーツマーケットは最後の伸びを欠いて5着に終わった。

 以下、逃げたツルマルヨシオーは最後に失速して6着。父エアジハード産駒のボンバーユウは、中団追走も直線伸びず9着。勝負所で一杯となったケーティングトライは11着に終わった。

 勝ったウインクプレアは、父が1997年有馬記念(GI)を制し同年の日本ダービー(GI)ではサニーブライアンの2着だったシルクジャスティスで、母がリンネスモア(母父リヴリア)という血統構成。半姉にJRA2勝のウインクナナー、近親に1989年のオークス(GI)3着馬ヤンゲストシチーがいる。北海道・静内町の見上牧場による自家生産馬。デビュー戦となった5月30日の盛岡競馬第3Rフューチャー2歳新馬戦を勝って、父シルクジャスティス産駒としての初勝利を挙げ、条件戦2着の後JRAの500万下に挑戦し、3着と好走。しかし、前走のラベンダー賞では最下位の12着に終わり、ここは人気の盲点となっていた。