[中央]第40回新潟記念(GIII)|優勝:スーパージーン|父:サッカーボーイ|生産:新冠町・中地康弘牧場

 夏の新潟の名物ハンデ重賞新潟記念(GIII)は、単勝3番人気のスーパージーン(牡6歳)[中舘英二騎手、坂口正則厩舎(栗東)]が、好位追走から直線抜け出して優勝した。勝ちタイムは1:57.7。

 【JRA日本中央競馬会】 [農林水産省賞典・3歳以上:新潟・芝2000m:ハンデ・晴・良]

 前走で1000万下を勝ったばかりながら1番人気に推された昨年のラジオたんぱ賞(GIII)2着馬レニングラードは、後方追走から直線大外をよく追い込んだものの、1馬身差及ばずの2着。関屋記念(GIII)4着のトーセンダンディが、先行策から直線内目を粘って3着。条件馬ながら新潟コースで3勝の伏兵ニシノセレッソが、中団追走から見せ場を作っての4着に入った。

 以下、2番人気に推されたマーベラスダンスは後方追走から差を詰めただけの6着。昨年のAJC杯(GII)2着のグラスエイコウオーは、中団追走も休み明けの分伸びきれずに7着。2002年の鳴尾記念(GIII)2着馬エイシンスペンサーは、ハナを切ったものの直線失速して10着。昨年の関屋記念2着馬エイシンハリマオーは、一連のスランプから抜け出せず、後方儘の11着に終わった。

 勝ったスーパージーンは、父が名種牡馬サッカーボーイ、母が1992年の浦和桜花賞3着、関東オークス3着のメイタイザン(母父パーシャンボーイ)という血統。北海道・新冠町の中地康弘氏の生産で、馬主は架谷重子女史。旧3歳9月の阪神開催でデビューし、8戦目で初勝利。脚部不安に苦しみながらも5歳時には準OPを好内容で勝って天皇賞・春(GI)の伏兵候補にも上がったが、屈腱炎で約一年の休養を強いられる。その後、今年の4月に復帰し、叩き2戦目の新潟大賞典(GIII)で不利を受けながらも3着と好走。続く福島テレビオープンを快勝する。前走の北九州記念(GIII)は、小回りコースとレコードタイムに対応できず大敗したが、広いコースの新潟コースに変わってキッチリ巻き返した。