[米国]第87回スカイラーヴィルS(米GII)|優勝:クラシックエレガンス|父:Carson City

 現地時間7月28日に行われた、Saratoga競馬場開催の初日を飾る、2歳牝馬による伝統の一戦第87回スカイラーヴィルS(米GII)は、父Carson City産駒のClassic Eleganceが、ゴール前で猛然と追い込み、先行するAngel Trumpetをハナ差交わして優勝した。ダート6Fの勝ちタイムは1:12.48。

 レースは、Smokin Sylviaが取消したため10頭立て。Darn That Girlが気合をつけて先行しようとするが、これを交わしてRobby Albarado騎手騎乗のAngel Trumpetがハナに立つ展開。Partners DueとDarn That Girlがこれを追走し、Pat Day騎手騎乗のClassic Eleganceは後方からの競馬となる。直線を向くと、人気のBroadway GoldとWild Chickが追い上げにかかるが、Angel Trumpetがこれを突き放す。Classic Elegancehは、Day騎手が追い出しにかかるも5番手。直線半ばを過ぎると、Classic Eleganceが猛然と追い上げ、最後の一完歩でAngel Trumpetをハナ差だけ捉えた。Angel Trumpetが2着に入り、さらに1 3/4馬身差の3着にWild Chick。人気のBroadway Goldは5着に終わった。

 Classic Eleganceを管理するD. Wayne Lukas調教師は、「あまりにも後にいたので驚いたよ。実際、彼女に走る気があるとは思えなかった。しかし最後の伸びは2歳牝馬のものとは思えなかったね。彼女は小さい馬だし、これまでは6Fの距離がギリギリかと思っていたけど、これならもっと距離があってもいいね。」とコメントしている。なお、Lukas調教師はスカイラーヴィルS6勝目。

 勝ったDay騎手は、「最後は前の馬が失速していたし、見た目ほどのものじゃないかもしれない。しかし、若い馬としてはすごいレースだったよ。能力のない馬だったらできない芸当だよ。」とコメントしている。

 Classic Eleganceは、ケンタッキー州のBrereton C. Jones氏の生産。ケンタッキー・セプテンバー・イヤリングセールで$650,000で購買された。4月16日のメイドンを7 1/4馬身差でデビュー勝ちし、Churchill Downs競馬場のケンタッキーダービー当日のスリーチムニーズジュヴェナイルSで3着となった後、7月4日のデビュターントS(米GII)を勝ってここに臨んでいた。

 次走は、8月20日にSaratoga競馬場で行われる7FのスピナウェーS(米GII)に向かう見込み。【The Blood-Horse】