上山競馬場跡地利用、山形県知事が事業案検討を示唆

【毎日新聞山形版】 山形県が財政支援を表明している上山競馬場跡地利用事業に関して、高橋和雄知事が、7月26日の定例記者会見で、県としても馬場を利用した事業案を検討していることを示唆。上山明新館高校馬術部の支援も考慮し、馬事公苑風の施設にする可能性を述べたと伝えられている。山形市など2市2町の合併支援の一環と思われるが、県の積極的な支援については、支援の根拠や財源などをめぐり議論が起こっており、今後も紛糾する可能性が高いと見られる。

 この会見の中で、高橋知事は山形県の支援の規模について、かみのやま競馬廃止にともなう赤字分の半分程度となる20億円程度の拠出を検討していることを、知事として公式には初めて言及したと伝えられている。同時に、今回の支援は2市2町の事業計画が基本となるとして、今後合併当事者の議論に注目していくとともに、合併を推進する姿勢に代わりがないことを強調した模様だ。