[大井]第25回サンタアニタトロフィー(南関東G3)|優勝:トミケンマイルズ|父:マジックマイルズ|生産:三石町・中田英樹牧場

 大井競馬場の夏の伝統のハンデ戦サンタアニタトロフィーは、単勝一番人気のトミケンマイルズ(牡4歳)[張田京騎手、岡林光浩厩舎(船橋)]が、先行策からアッサリと抜け出して優勝した。勝ちタイムは1:38:5。

 レースは、伏兵シャドウランサーが外から押してハナに立ち、報知グランプリカップ2着馬のロッキーアピールが2番手、これを見る形で人気のトミケンマイルズ報知グランプリカップ5着のナイキアフリートが追走。石崎隆之騎手騎乗で悲願の重賞制覇を狙う昨年の東京ダービー2着馬ナイキゲルマンは中団から。昨年の東京プリンセス賞3着馬ネイルアートは最後方からの競馬となる。

 シャドウランサーは後続を引き離しての逃げとなるが、勝負所でトミケンマイルズが一気に仕掛け、先頭に並ぶかの勢い。後続もそれに併せるように仕掛けにかかる。

 直線は、一杯となったシャドウランサーを交わして先頭に立ったトミケンマイルズが、そのまま抜け出し、後続を完封して4馬身差で圧勝した。接戦の2着争いは、粘りこみを図るロッキーアピールナイキゲルマンがハナ差交わして2着。ロッキーアピールが3着。

 【Keiba.go.jp 地方競馬情報サイト】 [3歳以上:大井・ダート1600m:ハンデ・曇・良]

 以下、大井記念3着のウエノマルクンが中団から追い上げて4着。2002年の東京ダービー2着馬ジェネスアリダーが後方から追い込んで5着。2002年の東京記念勝ち馬オンユアマークは後方から差を詰めたものの6着まで。直線一杯になったシャドウランサーは7着。ネイルアートは末脚不発で8着。昨年の東京記念で2着に逃げ粘ったカイジンクンは、テンに行けず中位一杯の9着。2002年のアフター5スター賞2着馬エーブマックイーンは中団追走も早々に一杯となり10着に終わった。

 勝ったトミケンマイルズは、父マジックマイルズ、母ラッキーアルテミス(母父トウショウボーイ)という血統構成。生産は北海道・三石町中田英樹氏で、馬主は(有)トミケン。2歳の6月にホッカイドウ競馬の原孝明厩舎からデビュー。5戦1勝でJRA飯田明弘厩舎に移籍するもここでは7戦0勝で、昨秋に船橋岡林光浩厩舎に転厩。しかし、船橋に移籍後はトントン拍子に勝ち上がり、前走の船橋記念ではシャコーオープンの2着に健闘していた。

 南関東に移籍後は水を得た魚のような活躍ぶりで、一気に重賞制覇を果たした。二走前のかしわ記念(統一GII)の内容から、統一重賞クラスでもそう大きな差は感じられない。今後も成長が期待できるだけに、南関東を支える楽しみな素材が出てきたといえそうだ。