現役引退を発表したテンモストウォンテッドに現役復帰の可能性

【netkeiba.com】 4月17日のナショナルジョッキークラブS(米GIII)に圧勝した後、右前肢の繋靭帯炎が判明し、現役引退が発表されたTen Most Wanted(牡4歳)[W・ドラス厩舎(米国)]が、来シーズン再び現役復帰する可能性が出てきたと伝えられている。故障の回復には約半年間の休養が必要となる見通しだが、今後、種牡馬としての受け入れ先が決まらなかった場合には来季も現役を続ける意向だという。現役続行か、引退して種牡馬入りかの決定は、11月を目処になされるようだ。

 Ten Most Wantedは、父Deputy Commander、母Wanted Again(母父クリミナルタイプ)という血統構成で、2002年のファシグティプトン・コールダーセールで14万5000ドルで購買された。昨年のイリノイダービー(米GII)を制して臨んだケンタッキーダービー(米GI)は9着と大敗したが、続くベルモントS(米GI)で2着と好走。その後、「真夏のダービー」トラヴァースS(米GI〉とスーパーダービー(米GII)を連勝して3歳世代のトップクラスに浮上。BCクラシック(米GI)では1番人気に推されたが、8着と大敗。今季は、初戦のニューオリンズH(米GII)こそ5着に敗れたが、前走のナショナルジョッキークラブHを圧勝し、今年の活躍に期待が持たれた矢先、故障を発生して引退が発表されていた。通算成績は13戦5勝。