兵庫県競馬がアングロアラブ系一般競走を全廃―サラ系競走へ編入する方針

【Keiba.go.jp 地方競馬情報サイト】 かつては「アラブのメッカ」と称されたこともある公営園田競馬が、アングロアラブ系競走馬をすべてサラブレッド系一般競走へ編入する方針を固めた。

 かつてアングロアラブ系の競走のみを行っていた兵庫県競馬は、サラブレッド系を導入した後もアラブ系については一部の重賞等の混合競走以外はアラブ系馬単独で編成していたが、アラブ系の在籍馬の減少に歯止めがかからず、アラブ系単独での競走編成が難しくなったため、段階的にサラ系競走への編入を行うことになった。

 今後は、2004年7月6日の第8回園田競馬から、アラブ系で一定の賞金を超えた馬はサラ系競走へ編入。さらに、8月24日の第1回姫路競馬から、アラブ系の全馬をサラ系競走へ編入することになる。

 なお、これに伴い、別定競走の負担重量はサラ系の算出方法に統一される。

 かつて「アラブのメッカ」として隆盛を誇った兵庫県競馬もついにサラブレッドに完全統合ですね。これでアングロアラブ系を中心とした競走体系を採用しているのは公営福山競馬だけとなってしまいました。生産頭数・種牡馬頭数ともに激減し、いよいよアラブ系消滅のカウントダウンが近付いてきてしまったという印象です。戦後の厳しい時期を支え、また数々の名馬・名勝負を生み出してきたアラブが消滅していくのは残念ですが、残された時間で、最後のきらめきを見せてくれることを期待しつつ、これまで見せてくれた名馬・名勝負を記憶に刻み込んでおきたいものです。