種牡馬ウェイヴァリングモナークが死亡―享年25歳
【The Blood-Horse】 現役時代にGIを2勝。種牡馬としても直仔から1995年エクリプス賞米最優秀2歳牡馬Maria's Mon、孫の代から2001年ケンタッキーダービー(米GI)馬Monarchosを輩出して成功したWavering Monarchが、現地時間6月17日に老衰のため死亡したことが、繋養先だったGIencrest Farmから発表された。同馬の亡骸は直ちにGIencrest Farmで埋葬された。
Wavering Monarchは、父Majestic Light、母Uncommitted(母父Buckpasser)という血統構成。繋養先のGIencrest Farmでは、6月5日に名種牡馬Clever Trickを亡くしたばかりだった。
「生粋の自家生産馬であり、そして父としても、母の父としても成功したWavering Monarchを天国へ送らなくてはならないというのは、我々にとって非常に辛いことです。彼がいなくなるのは非常に寂しいことです」とGIencrest FarmのDavid Greathouse氏は語っている。
GIencrest Farmの自家生産馬であるWavering Monarchは、現役時代は13戦6勝で、獲得賞金は$466,773。1982年ハスケル招待H(米GI)、1983年サンフェルナンドS(米GI)を含むステークス4勝を挙げた。
種牡馬としては、特に2歳戦で強さを発揮して成功し、また母父としても成功を収めた。代表産駒のMaria's Monは、シャンペンS(米GI)、フューチュリティS(米GI)を制して1995年・米国エクリプス賞最優秀2歳牡馬となった。このほか、主な産駒には、ナタルマS(加GI)を制して1989年・加国ソヴリン賞最優秀2歳牝馬となったウェバリングガール、ランダルースS(米GII)など重賞3勝をあげたFluttery Danseur、バシュフォードマナーS(米GIII)で後のケンタッキーダービー馬Grindstoneを破ったA. V. Eightなどがいる。
Wavering Monarchは、通算で38頭のステークス勝ち馬を輩出し、産駒の獲得賞金は$1920万。母父としても27頭のステークス勝ち馬を輩出し、母父としての獲得賞金は$2460万。母父としての代表産駒は、1993年プリークネスS(米GI)を制して米エクリプス賞最優秀3歳牡馬に選ばれたPrairie Bayouである。