旧・公営かみのやま競馬廃止半年経った今も元厩務員52人の再就職先が未定

 【毎日新聞山形版】 山形県の「上山競馬関係連絡会議」が、6月7日に開催され、かみのやま競馬廃止後半年以上たった現在も、三割以上の元・厩務員が、再就職先が決まっていないことなどが報告された模様。6月5日現在で、元・厩務員146人中再就職先が未定の人は52人。このうち10〜30歳代の元・厩務員が24人と半数近くを占めており、当初再就職難が予想された中高年層の元・厩務員だけでなく、若年層の元・厩務員でも就職状況が厳しいことが判明した。山形県などは、引き続き職業訓練制度などの活用を呼びかけていくとしているようだが、具体的な解決の目処は立っていない。

 一方、もう一つの懸案だった住宅問題については、山形県提供の旧県職員住宅に7世帯が移転し、6月5日までに競馬場敷地内の内厩舎住宅に居住していた全85世帯が退去した。上山市は年内に内厩舎の取り壊しを完了させたい意向とのこと。

 廃止直後から紛糾していたかみのやま競馬の関係者に対する保障問題ですが、僅かずつながら前進は見られるものの、最終的な解決にはまだまだ時間がかかりそうです。最後まで上山市山形県が誠意ある対応をとることを期待します。