岩手県の増田寛也知事が、政府に地方競馬支援要請へ

 【朝日新聞岩手版】 岩手県増田寛也知事が、5月24日の定例記者会見で、今国会で審議中の競馬法改正案に絡み、政府に対する来年度の予算要求重点項目の中で、地方競馬の運営主体に対する支援措置を要望する方向で、検討していることを明らかにした模様。重点項目については5月末までに絞り込むという。

 4月に参議院を通過した競馬法改正案は、地方競馬の公設民営化を可能にするなどの規制緩和策が盛り込まれている。

 このため、法改正に伴う政省令や農水省の施策で、地方競馬を運営する自治体にどのような支援が打ち出されるかが現在焦点となっている。多額の累積債務を抱える岩手競馬を運営する、岩手県競馬組合の管理者でもある知事は、岩手競馬の存続と再建策は競馬法改正が前提となっており、運営面での支援を要望するほか、法改正後の具体的な施策についても要望していく意向を述べた模様。

 岩手県競馬組合岩手県は、岩手競馬の当面の存続を決める一方で、再建策についてプロジェクトチームを設置し、現在内容を詰めているところという。