5月21日の第18回東京プリンセス賞(南関東G1)-大井は、ブルーロバリーが優勝

 【Keiba.go.jp 地方競馬情報サイト】 [農林水産大臣賞典・3歳牝馬限定:大井・ダート1800m:定量・晴・重]

 南関東牝馬クラシック第二弾東京プリンセス賞は、単勝1番人気に推されたブルーロバリー(牝3歳)[今野忠成騎手、足立勝久厩舎(川崎)]が、好スタートからハナに立つと、そのまま逃げ切り。2着に8馬身差の大差を付けて圧勝した。勝ちタイムは1:55:5。足立勝久調教師は、昨年のディーエスメイドンに続きこのレース2連覇。なお、上位2頭には関東オークス(統一GIII)の優先出走権が与えられる。

 レースは、ブルーロバリーが好スタートを切ると内枠を利してそのままハナに立ち、父ダンシングパートナ産駒の伏兵ウエノマルオキャンが2番手を追走。1990年のエリザベス女王杯(GI)2着馬トウショウアイを母に持つ良血馬で桜花賞5着のアイチャンルックと、1勝馬ながら昨年の東京2歳優駿牝馬5着の実績があるキャニオンドリームあたりが中団に付け、桜花賞1着、2着でここはそれぞれ2番人気、3番人気に支持されたカネマサヴィーナスとラヴリーズンは、スタートが悪く後方からの競馬に。道中はブルーロバリーの単騎逃げで、スローペースの淡々とした流れ。勝負所でキャニオンドリームが仕掛けて前に迫り、後続の有力どころもようやく動いていったものの、楽なペースで逃げたブルーロバリーは終始余裕の手応え。直線はブルーロバリーが鞍上の今野騎手が後続を確認しながらという余裕を見せて独走し、ゴールでは8馬身差をつけて圧勝した。

 中団待機から直線勝負に賭けたアイチャンルックが外からしぶとく追い込んで2着。早目に前を捕まえに行ったキャニオンドリームは、結果的にその分粘りきれずアタマ差の3着。

 以下、ホッカイドウ競馬からの転入馬で、昨年のサンライズカップ(ラムタラ賞)2着馬の父ゼネラリスト産駒ニューサイエンスが、14番人気ながら好位追走から粘りこんで4着。昨年の鎌倉記念4着馬ゴールドファミリーが、道中最後方から追い込んで5着。

 カネマサヴィーナスは勝負所で中団まで上がったものの、そこから伸びを欠いて8着。昨年のローレル賞4着馬で的場文男騎手騎乗のグロウスは中団から伸びず10着。ラヴリーズンは右回りがよくないのか、後方のまま見せ場なく11着に沈み、桜花賞3着のクラメガミも中団追走から直線失速して12着、桜花賞4着のクラマサライデンは先行したものの直線一杯になってブービーの15着と、桜花賞上位組が壊滅し、三連単は59,400円の大波乱となった。

 勝ったブルーロバリーは、父カコイーシーズ、母スプレッドブレイヴ(母父ジェイドロバリー)で、近親にエプソムカップ(GIII)勝ち馬タイキマーシャルなどを出した種牡馬ダンスオブライフがいる血統。北海道・早来町の橋本牧場の生産で、馬主は黛大介氏。昨年7月の川崎でデビューし、2戦目で初勝利。2歳暮れの東京2歳優駿牝馬で2着と好走。今年は準重賞の桃花賞を快勝したものの、前走の桜花賞では見せ場なく10着と大敗していた。

 今回は得意の大井コースに加え、1000m通過が63.7秒、上がりが51.8-38.7秒というスローの単騎逃げから上がりの競馬に持ち込めたこともあって圧勝。ただ、勝ち時計そのものは平凡なだけに、展開利も合わせて過大な評価はしにくいところ。次走の関東オークス(統一GIII)が試金石となりそうだ。