5月16日の仏2000ギニー(仏GI)は、アメリカンポストが優勝

【netkeiba.com】 現地時間5月16日、仏国ロンシャン競馬場で行われたプールデッセデプーラン(=仏2000ギニー)(仏G1)は、Richard Hughes騎手騎乗の1番人気American Post(牡3歳)[Criquette Head-Maarek厩舎(仏国)]が優勝した。

 レースは、最後の直線でJamie Spencer騎手の騎乗する、Aidan O'Brien厩舎(愛国)のAntonius Piusが先頭に立ち、そのまま押し切るかに見えたが、最後の1ハロンの地点で突然内に大きくヨレて柵に激突し失速。American Postがこれを交わす漁夫の利で優勝した。勝ちタイムは1:36.50。1/2馬身差の2着にDiamond Green、さらにクビ差の3着にByronが入り、Antonius Piusは5着。父サンデーサイレンス産駒でオリビエ・ペリエ騎手が騎乗したSunday Doubtは最下位の7着に敗れた。

 American Postは、父Bering、母Wells Fargo(母父Sadler's Wells)という血統で、馬主はKhalid Abdullah殿下。昨年7月のデビュー戦で2着に敗れてからグランクリテリウム(仏GI)、レーシングポストトロフィー(英GI)を含む5連勝でここに臨んでいた。通算成績は7戦6勝。

 次走については未定とされているが、Racing Postによれば、レース後の状態を診て決められるが、 Richard Hughes騎手、Criquette Head-Maarek調教師とも、Longchamp競馬場の硬い芝は本質的には不向きであり、柔らかい馬場の方が合うとしているという。Head-Maarek調教師は、「Richard(Hughes騎手)は、American Postは柔らかい馬場が合うといっている。(英ダービー(英GI)に行くかどうかについて)まだ話す段階ではなく、1週間ほど待って、レース後の馬の状態を見て決めたい。(Abdullah)殿下とも話す必要があるが、スタミナについては全く懸念していない。あくまで、馬場の問題だ。」とコメントしている。