名種牡馬ジェイドロバリーが死亡―享年17歳

【netkeiba.com】 5月3日に大腸癒着・腸捻転による開腹手術を受け、今シーズンの種付けを休んでいた種牡馬ジェイドロバリー(牡17・米国産)が、5月15日夕方、入院先の社台ホースクリニックで死亡した。

 今年3年ぶりに日本で種付を行っていたジェイドロバリーは、5月3日までに100頭を超える繁殖牝馬を集める人気ぶりだったが、同日、疝痛を発症して同クリニックで緊急手術を受けていた。詳しい死因は解剖の結果を待たないとはっきりとしないが、術後の経過は良好とは伝えられていたものの、腸捻転の発症及びそれに伴う手術による何らかの影響があったものと思われる。

 ジェイドロバリーは、父Mr.Prospector、母Number(母父Nijinsky)で、欧州の大種牡馬Sadler's Wellsや、名種牡馬Fairy King、Nureyev、さらに凱旋門賞(仏GI)2着馬エルコンドルパサーらと同じファミリーという超良血。現役時代は仏グランクリテリウム(仏GI)などを勝ち、現役引退後は北海道早来の社台スタリオンステーション種牡馬入り。1999年の阪神3歳牝馬S(GI)勝ち馬ヤマカツスズラン、1997年の南部杯(統一GI)勝ち馬タイキシャーロックなどの活躍馬を輩出してサイアーランキング上位の常連となり、また、その優秀な血統的背景や競走成績、種牡馬実績などから海外からの需要も高く、2000年にオーストラリアへシャトルされたほか、2002年、2003年はUAEドバイのエミレーツスタッドファームに繋養されていた。