香港のアイヴァン・アラン調教師が引退

【日刊スポーツ】 香港のトップトレーナーで、2000年の安田記念(GI)をフェアリーキングプローンで制したアイヴァン・アラン調教師(63歳)が、6月30日で閉幕する2003-2004年シーズン限りで引退することが現地時間5月10日、発表された。シンガポールに住む母親の健康状態が悪いことが最大の理由とのこと。

 アラン調教師はシンガポール大学法学部出身のエリートで、同大学卒業後、急死した父の跡を継いで調教師となった。1992年に香港に移籍し、3回のリーディングを獲得。2000年の安田記念(GI)をフェアリーキングプローンで制し、日本のGIを制した香港では唯一の調教師でもある。このほか、1998年の安田記念をオリエンタルエクスプレスで2着、1999年のジャパンカップ(国際GI)はインディジェナスで2着と健闘するなど、たびたび日本の国際レースに参戦し、日本のファンにもお馴染みの調教師だった。