名種牡馬マキャベリアンが蹄葉炎再発のため種牡馬を引退

【The Blood-Horse】 英国・Newmarket近郊のDalham Hall Studで供用されている名種牡馬Machiavellianが、蹄葉炎を再発したため種牡馬を引退することになった。

 今年で17歳となるMachiavellianは、ここ数年右前脚の蹄葉炎に悩まされてきていた。Dalham Hall Studのディレクター、Liam O'Rourke氏は、「種付けをやめて、必要な休息を与えることがMachiavellianにとってベストなのです。彼の体調自体はすこぶる安定しているし、良好ですよ。」とコメントしている。

 Machiavellianは、父Mr Prospector、母Coup de Folie(母父Halo)で、兄弟にジャックルマロワ賞(仏GI)勝ち馬Exit to Nowhere、モルニー賞(仏GI)やサラマンドル賞(仏GI)を勝ったCoup De Genie、仏1000ギニー(GI)2着馬でセントライト記念(GII)勝ち馬シンコウカリドの母のハイドロカリド等がいる超良血馬。デビューから3連勝で、モルニー賞(仏GI)、サラマンドル賞(仏GI)をGIを連勝。明けて3歳緒戦のジェベル賞も快勝したものの、英国2000ギニー(英GI)、愛国2000ギニー(愛GI)はTirolを前に2着、4着と連敗。続くモーリスドギース賞(仏GI)もDead Certainの5着に敗れて現役を引退した。

 種牡馬としては、Almutawakel、Street Cryと二頭のドバイワールドカップ(首GI)勝ち馬を輩出したのを始め、仏国2000ギニー(仏GI)勝ち馬Vettori、今年のドバイデューティーフリー(首GI)を同着優勝したRight Approach、イスパーン賞(仏GI)勝ち馬Best of the Bests、英国チャンピオンS(英GI)やクレメントLハーシュ記念ターフチャンピオンシップ(米GI)などGI3勝のStorming Homeなど、合わせて46頭のステークス勝ち馬を出し、大成功を収めていた。