新人の竹本貴志騎手、落馬・負傷-病状は依然として予断を許さず

 【ラジオたんぱ】 3月28日の第3回中山第2日第5Rで、ミツアキオペラオーは、1周目第3号障害飛越の際、他の馬に関係なくつまずいて転倒し、競走を中止した。この際、落馬した竹本貴志騎手(20歳)[古賀史生厩舎(美浦)]は、馬の下敷きになり、頭部外傷の診断で船橋市内の病院に搬送され緊急入院。落馬直後から意識不明の状態が続いている。なお、ミツアキオペラオーは残念ながら頚椎関節脱臼で予後不良となった。

 精密検査の結果、竹本騎手は、脳挫傷および瀰漫性脳損傷と診断された。瀰漫性脳損傷とは、一般的に脳全体に回転加速衝撃が加わり、脳実質が頭蓋内で強く揺すられる状態に陥った場合に、脳内の神経が広範囲で断裂し、広範囲な神経連絡機能の断絶を生じる病体で、重度の意識障害を生じるものだという。入院先の船橋市立医療センター脳神経外科によると、当初見られた左側側頭部の腫れは治まりつつあるものの、依然として脳全体が腫れている状態であり、また、当初は左半身に麻痺が見られたが、今朝になって右半身にも麻痺が現れているという。依然として予断を許さない状況が続いているようだ。

 竹本騎手は、今月1付で新規騎手免許を取得した新人騎手で、3月7日の中京第9Rで初勝利を飾ったばかりだった。一刻も早い回復をお祈りいたしております。