3月24日の第49回ダイオライト記念(統一GII)-船橋は、ミツアキタービンが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】 [農林水産大臣賞典:船橋・ダート2400m:定量・小雨・不良]

 1番人気に推されたミツアキタービン(牡4歳)[東川公則、田口輝彦厩舎(笠松)]が、道中二番手追走から4角で先頭に並び、直線抜け出して5馬身差で圧勝した。勝ちタイムは2分30秒2。

 道中好位を進んだ昨年のブリーダーズゴールドカップ(統一GII)勝ち馬イングランディーレは、直線で追い上げたものの、道中若干スムーズさを欠いたこともあり、勝ち馬を脅かすまでには到らず。道中後方で折り合いに専念し、ジワジワ追い上げた昨年のエンプレス杯(統一GII)勝ち馬ジーナフォンテンは、直線よく伸びたものの、最後は内にささってしまい、2着から3/4馬身差の惜しい3着。

 昨年のこのレースの勝ち馬カネツフルーヴは、マイペースの逃げを打ったものの、往年の粘りがなく4着に流れ込むのが精一杯。TCK女王盃(統一GIII)、エンプレス杯(統一GII)と連勝中のレマーズガールは、武豊騎手騎乗で3番人気と伏兵視されたものの、牡馬相手では分が悪かったか先行したものの勝負所で置かれて5着。

 以下、昨年の埼玉新聞杯勝ち馬ファイブビーンズが6着、JRAから参戦で5番人気に推されたペルフェットは12着。古豪マキバスナイパーは不良馬場に戦意を喪失して最下位の14着に終わった。

 勝ったミツアキタービンは、父ライブリマウント、母カネミタービン(母父スイフトスワロー)という血統構成。2歳の11月に上山でデビューし、2戦目で初勝利。3歳になると笠松に移籍し、名古屋優駿(統一GIII)4着、サラブレッドチャレンジカップ(統一GIII)4着、ダービーグランプリ(統一GI)3着と統一重賞で健闘を続け、地元に戻った岐阜金賞で重賞初制覇。今年は初戦の東海ゴールドカップを圧勝し、平安S(GIII)では6着に終わったものの、前走のフェブラリーS(GI)では直線早め先頭からあわやの4着と健闘していた。

 相手関係が楽になったここでは、順当勝ちといえる内容で待望の統一重賞制覇。もはや地方競馬のエースといえる存在となった。今後は帝王賞(統一GI)が目標とのことだが、既に昨年大井の馬場もこなしており、相手次第では十分チャンスがありそうだ。