3月21日の春光賞-宇都宮は、ハイコンプリートが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】 [栃木放送杯・3歳以上:宇都宮・ダート2000m:晴・重]

 単勝1.4倍と圧倒的な1番人気に推されたハイコンプリート(セ6歳)[鈴木正騎手、中村憲和厩舎(栃木)]が、1周目スタンド前では早くも先頭に立ち、そのまま押し切って優勝した。勝ちタイムは2:13:1。

 2番人気に推されたブライアンズロマン記念勝ち馬のミホノコトブキは、中団からよく伸びたものの、1 1/2馬身差及ばずの2着。今年5戦3勝と好調なベラミロードの弟のブリッジクリアーが、先行策から粘ったものの、クビ差交わされての3着となり、上位は人気通りの決着となった。

 以下、ブライアンズロマン記念5着の父ビワハヤヒデ産駒マエノハヤヒデが、後方からジワジワ伸びて4着。昨年の栃木スプリンターズ天馬杯2着馬ダイマジンオーも後方からじわっと伸びて5着。高崎から単騎参戦のブルーパシフィックは、後方儘の8着に終わった。

 勝ったハイコンプリートは、父スターオブコジーン、母ロンバーデル(母父Lombardi)という血統構成で、全兄に中日スポーツ賞4歳S(GIII)勝ち馬ユーワファルコンがいる。

 旧3歳の9月にJRAでデビューし、2戦目で初勝利を挙げるも、その後は9戦して勝てず、栃木の中村憲和厩舎に移籍。栃木に移籍後は破竹勢いで13連勝し、2002年の暮れのとちぎ大賞典を制覇。勇躍大井の高橋三郎厩舎に移籍したものの南関東の条件戦を6連敗。再起を期するため、既報通り公営宇都宮競馬に再転入していた。

 転入初戦の特別戦を快勝し、ここも勝って2連勝。今回は相手に恵まれた面もあるだけに、今後は相手強化が課題となるが、かつて宇都宮で圧倒的な強さを誇ったことを思えば、今後もさらなる活躍が期待できそうだ。