コスモバルク、特例により美浦トレセンへの入厩が可能に

 【サンケイスポーツ】 弥生賞(GII)を勝ったコスモバルク(牡3歳)[田部和則厩舎(北海道)]が、皐月賞(GI)の挑戦に際し、美浦トレセンへの入厩が特例措置によって認められたことが判明した。

 これは、地方馬JRAに出走する際は、それぞれの所属競馬場で調整して、直前にJRAの競馬場に輸送されるという原則を緩和する特例措置。従来は降雪が著しい冬季の北海道や東北地区の馬に関してのみ、美浦栗東への入厩を経ての当日輸送が例外的に認められていた。コスモバルクについては、ラジオたんぱ杯2歳S(GIII)および弥生賞(GII)出走時は、この規定に沿って当日輸送で出走していたが、皐月賞は厳冬期の開催にあたらないため、この例外措置の適用外とされていた。

 こうしたことから、陣営では北海道からの直前長距離輸送の方針を固めていたが、今回の特例措置によって選択肢が増えたことになる。長距離輸送そのものは百日草特別出走時に経験しているだけに、長距離輸送という選択も考えられるが、選択肢があらたに増えたことはプラス材料といえるだろう。