3月10日の第27回名古屋大賞典(統一GIII)-名古屋は、クーリンガーが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】 [中日新聞杯:名古屋・ダート1900m:別定・晴・良]

 差のない2番人気に推されたクーリンガー(牡5歳)[和田竜二騎手、岩元市三厩舎(栗東)]が、道中3番手追走から直線の競り合いを1馬身差制して優勝した。勝ちタイムは2:01:2。

 地元の期待を受けて単勝一番人気に推された昨年の覇者マルカセンリョウは、直線で一旦は抜け出したものの、勝ち馬の勢いに屈して惜しい2着。後方待機から直線大外を回って追い上げた、高崎のエーステンリットルが、さらに5馬身差の3着。もう1頭のJRAからの参戦馬ゴールドメーカーは4着に終わった。

 勝ったクーリンガーは、父フォーティーナイナー、母クールアライヴァル(母父Relaunch)の血統。3歳の1月に京都でデビューし、3戦目で初勝利。3歳時にサラブレッドチャレンジカップ(統一GIII)を制してからも、堅実に上位争いを続けながら勝ちきるまでには到らず。しかし、昨秋あたりから本格化し、今期は平安S(GIII)2着をステップに佐賀記念(統一GIII)を制していた。

 これで統一GIIIを2連勝。2戦とも相手関係に若干恵まれた印象はあるものの、いずれも横綱相撲の強い勝ちっぷり。今後は一線級相手でどこまでやれるか注目したいところ。