2月29日の第20回キングカップ-福山は、ヤスキノショウキが優勝

【Keiba.go.jp 地方競馬情報サイト】 前日の雨でドロドロの不良馬場で行われた福山クラシック路線の開幕戦キングカップは、差のない2番人気に推されたヤスキノショウキ(牡3歳)[嬉勝則騎手、神原勝志厩舎(福山)]が、道中後方待機から直線でインを縫って鮮やかに差しきった。勝ちタイムは1:45:2。なお、鞍上の嬉勝則騎手は前日のクイーンカップに続き重賞2連勝。

  [アラブ・3歳牡馬・セン馬限定:福山・ダ1600m:馬齢・曇・不良]

 僅差で単勝1番人気に支持された昨年のヤングチャンピオン勝ち馬ユタカマンタロウは、好位追走から直線抜け出す勝ちパターンの競馬も、勝ち馬の鬼脚に屈してクビ差の2着。ブービー人気の伏兵ドリカムハンターが、2番手追走から粘り込んで3着に入った。

 セイユウ記念アラブグランプリ、タマツバキ記念山陽杯などを制して一世を風靡した園田の名馬ワシュウジョージの弟で、デビュー以来8戦して全て一番人気(3勝二着4回三着1回)の素質馬タッカーワシュウは、好発からハナを切ったものの、初の一線級相手で流れが厳しかったか直線失速して4着。昨年の福山二冠馬ユノエージェントの弟メイユウオライオンは、ここまで1250mのみで3勝の戦績通り、ここは距離が長く後方儘の8着。昨年のヤングチャンピオン2着馬ホクザンファイズは、不良馬場に脚をとられたか早々に一杯になりブービーの9着に沈んだ。

 勝ったヤスキノショウキは、父ホーエイヒロボーイ、母センゲンクイン(母父キタノトウザイ)で、兄に2002年の荒尾・ヤングチャンピオン勝ち馬のハリマブルースがいる血統。昨年の5月にデビューし、4戦目で初勝利。暮れの全日本2歳アラブ優駿では、ブービー人気ながらホッカイドウ競馬の怪物クロイチョキンバコの2着と健闘。ここへきて2連勝と本格化ムードを見せていた。

 今回も道中気の悪さを見せていたものの、ここまで福山の同世代のエース的存在だったユタカマンタロウをあっさりと指し切り、地力の違いを見せつけた印象。気性的に油断できない面はあるものの、福山ダービーに向けての最有力候補となったのは間違いないところだろう。