第4回トウケイニセイ記念(D重賞)-水沢は、トニージェントが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】 2003年度の岩手県競馬フィナーレを飾るトウケイニセイ記念は、単勝1.4倍の圧倒的1番人気に支持されたトニージェント(牡7歳)[村上忍騎手、村上実厩舎(水沢)]が、後方待機から早めに進出すると、直線のマッチレースを1/2馬身差で制した。昨年に続く連覇達成。

 [ラジオたんぱ賞:水沢・ダ1600m:晴れ・不良]

 前走、叩き3戦目の白嶺賞(OP)を制し調子を上げてきたゲイリーコンドルは、大外枠から果敢にハナを奪い、よく粘ったものの僅かに及ばず2着。待望の重賞制覇はお預けとなった。


 以下は大きく離れ、桐花賞3着のジョウノブラボーが先行策から流れ込んで2着から7馬身差の3着。ハナ差4着に中団から追い上げた父エルジェネシス産駒のエルマタドール、さらにハナ差の5着に後方から追い込んだ昨年みちのく大賞典3着馬のエスエスレディが入った。

 1999年の東北ダービー馬マルケイゲインは好位追走も直線伸びず7着。JRAからの転入緒戦を快勝も、その後連敗中のダイタクギンガは好位から伸びを欠いて8着。今季8連勝で一気にオープンまで駆け上がり、青藍賞でもトーヨーデヘアの2着に入ったゴールドレッグは。2番手追走も、勝負所では一杯となり10着に終わった。

 勝ったトニージェントは父パークリージェント、母タキノトニー(母父ハビトニー)という血統構成。3歳時に不来方賞を制し、ダービーグランプリ(統一GI)でも3着と健闘。その後はしばらく鳴りを潜めていたが、昨季の暮れに桐花賞、トウケイニセイ記念を連勝し、今季は岩手の古馬のエースとして活躍。北上川大賞典こそ上がり馬のデンゲキヒーローに敗れたものの、そのデンゲキヒーローが東京大賞典(統一GI)遠征で不在とあって、今回は桐花賞、トウケイニセイ記念と昨季に続く連覇を達成。同馬は、2003年度の岩手県競馬年度代表馬に選出された。