第39回福山大賞典(D重賞)-福山は、ユキノホマレが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】 福山大賞典連覇を達成。鞍上の楢崎功祐騎手は重賞初制覇。

 [農林水産大臣賞典・アラブ:福山・ダ2600m:馬齢・雨・稍重]

 福山競馬の2004年開幕戦―福山大賞典は、2番人気のユキノホマレ(牡5歳)[楢崎功祐騎手、田代専二厩舎(福山)]が中団待機から直線鋭く伸び、2馬身1/2差突き抜けて快勝した。

 レースは昨年の金杯3着馬モナクカバキチが掛かり気味にハナに立つと、これを戦前逃げると予想された昨年の福山クラシック二冠馬ユノエージェントが追走、全日本アラブグランプリまで6連勝中の1番人気スイグンが掛かり気味に3番手につけ、この3頭が後続を離すというハイペースの展開。直線はスイグンが一旦抜け出したものの、道中終始中団で折り合っていたユキノホマレが一気に差し切った。

 先述のスイグンは勝ち馬の鬼脚に屈して2着。行き切ったモナクカバキチが3着に粘り込み、ユノエージェントは今回も決め手を欠いて4着まで。昨年の福山菊花賞2着馬ハカタカッサイが4番手から5着に入った。

 勝ったユキノホマレは、父ミスタージョージ、母ユキノカツヒメ(母父ヒロタケスター)という血統構成。3歳クラシックは福山ダービー3着、鞆の浦賞3着に終わったが、三冠最終戦アラブ王冠を勝って待望の重賞初制覇。昨年は福山大賞典を皮切りに重賞4勝。長距離戦で圧倒的な強さを誇っており、西日本アラブ大賞典をも制し、セイユウ記念アラブグランプリでも怪物マリンレオの2着に入るなど、福山の古馬のエースとして全国区の活躍を見せていた。

 ここも日の出の勢いのスイグンを下してベテランの貫禄を誇示。このレースに連覇を飾ると共に、福山最強馬の座を防衛した。なお、主戦の岡崎準騎手の負傷に伴い代打騎乗となった鞍上の楢崎功祐騎手は、この大一番で待望の重賞初制覇である。