第3回兵庫ゴールドトロフィー(統一GIII)-園田は、スターリングローズが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】 単勝1.6倍と圧倒的な1番人気のスターリングローズ(牡6歳)[福永祐一騎手・北橋修二厩舎(栗東)]が、積極的な先行策から4角先頭。後続からの猛追を凌いで優勝した。

 [農林水産大臣賞典:園田・ダ1400m:別定・晴・良]

 2001年フェブラリーS(GI)優勝の古豪ノボトゥルーは、例によっての後方待機から直線猛然と追い込んだが、3/4馬身差及ばず2着。前走のとちぎマロニエC(統一GIII)で3着と復調気配を見せていたノボジャックは、中団から直線差を詰めて3位入線したものの、3角でツルマルザムライの進路を妨害したため最下位の10着に降着となった。

 前走の全日本サラブレッドチャレンジC(統一GIII)を含め4連勝中の2番人気レジェンドハンターは、今回はハナを切れず、一旦は先頭に立ったものの、4角でスターリングローズに並ばれる苦しい流れ。直線で失速して3着(4位入線からの繰り上がり)。

 金沢・オータムスプリントC勝ち馬のサンキョウフェアーが、後方待機から勝負所で強気に捲り、そのまま粘りこんで4着と健闘。群馬記念(統一GIII)勝ち馬マイネルブライアンは、好位追走も直線伸びず5着。2001年の園田クラシック三冠馬で、園田のエース・ロードバクシンは、好位から4角で前に並びかけ、見せ場を作ったものの直線失速して6着。今季の交流重賞で善戦を続けていた園田のツルマルザムライは、3角での不利も響いて9着に終わった。

 勝ったスターリングローズは、父アフリート、母コマーズ(母父Danzig)で、全姉にオークストライアル(GII)勝ち馬ゴールデンジャックがいる血統構成。3歳時は条件戦の入着クラスだったが、一昨年の秋口から徐々に本格化。昨年は3連勝して臨んだ南部杯(統一GI)こそ人気を裏切る7着に終わったが、続くJBCスプリント(統一GI)を差し切って待望のGI制覇。今年上半期は、かしわ記念(統一GII)とプロキオンS(GIII)で優勝。休み明けとなったシリウスS(GIII)は調整不足で8着大敗したが、その後はJBCスプリント(統一GI)3着、全日本サラブレッドチャレンジC(統一GIII)2着と、徐々に調子を上げていた。