サラブレッドの売買代金・預託料の「価格破壊」が加速しているという話題

 http://www.netkeiba.com/breed/column/index.html?param%5Bno%5D=7273 (netkeiba.com - 生産地便り)

 サマーセールが終了し、残すは10月に開催されるオータムセールのみとなった。生産者の誰もが「今年はおそらく空前の売れ残り1歳馬が出るだろう」と予測している。概算で6000頭程度のサラブレッドがいれば、事足りるのだ。

 繁殖牝馬1頭の1ヶ月間の預託料が6万円というのも今はあるらしい。年間72万円。しかも、普通に春には出産と種付けを行う。生まれた当歳の分の預託料はこの6万円の中に含まれるのだそうだ。6万円といえば、ちょうど功労馬などを養老牧場で預かる際の預託料である。
 …比較の対象が、「過去の好景気時代」の相場ならばむろん「安い」ということになるが、例えば和牛の生産などとの比較では「これでもまだまし」ということなのかも知れない。何より、今や繁殖牝馬を預けてくれる馬主を探すのは至難の技で、この年配生産者は「預けてもらえるだけでありがたい」と、考えているのだろうと思う。こうして、相場は市場原理によって形成されて行く

 中央競馬ですら、サラブレッド生産の採算ラインが厳しさを増していることは、馬証・馬ASDAQ指数からも示唆されています。それが現実だというのならば、際限なく経営努力をし続けるしかありませんね*1。 (文責:ぴ)