豪州遠征中の森秀行厩舎勢は調教環境に四苦八苦?という話題

 豪州に遠征中のJRA森秀行厩舎の4頭が、検疫厩舎のあるSandown競馬場のウッドファイバートラックの建設の遅れに伴い、調教環境に苦労しているという話題が取り上げられている。

 コックスプレート(豪GI)を目標とするトーセンダンディをはじめとする4頭は、この3日間乗り運動のみで馬場入りすることはなかったようである。Racing Victoria社のレースおよび国際関係担当のLeigh Jordon氏によると、トーセンダンディらの調整を行っているスタッフは、現在同競馬場の障害コースの脇に建設中のウッドファイバーコースが完成していないことに失望を漏らしていると言う。Racing Victoria社はトーセンダンディらを受け入れるまでに900mのコースを完成させる予定であったが、作業の遅れや設計の変更がたびたび起こり、間に合わなかったようだ。

 記事によると、日本での全天候馬場(ダートコースのことか)や屋内馬場での便利な施設での調教に慣れている日本勢は、Sandown競馬場の硬い馬場での調整を強いられることを知って愕然としたという。

 なお、森厩舎勢は現地時間8月26日にSandown競馬場での検疫期間を終え、週末にもMacedonにある厩舎に移動する予定とのことだ。Macedonの調教場は5年前に最先端の調教施設として開設されたものであり、1000mの直線馬場のほか、様々なコースが置かれている。森調教師は、既に現地で購入した15頭の馬をこの調教場に移し、森厩舎の元助手の手によって調教が行われていたようである。

 土曜日にFlemington競馬場で行われるアスコットヴァールSに出走予定のゼンノゴウシュウに調教で騎乗した見習騎手チャンピオンのNicholas Ryan騎手は、「スタッフはとても速い馬だといっているし、確かに乗り不足かもしれないけどまずまずだと思うよ」とコメントしている。

 なお、Ryan騎手は土曜日に出走予定のゼンノゴウシュウキングオブサンデーへの騎乗を依頼されているが、先週の土曜日にCaulfield競馬場の開催で不注意な騎乗によって受けた騎乗停止処分に対する異議申し立てが通らなければ騎乗できないことになっている。その場合、森調教師は、2000勝騎手のYutake Yoshida(誰でしょう?吉田豊騎手のはずはないですし、武豊騎手の間違い?それとも、現地で騎乗する日本人騎手でしょうか…)に騎乗を依頼するつもりだとのことである。【THE AGE】 (文責:ま)