[船橋]第41回報知グランプリカップ(南関東G3)|優勝:ジーナフォンテン|父:ベストタイアップ|生産:登別市・登別上水牧場

 2月23日に行われたダイオライト記念(統一GII)のステップレースの報知グランプリカップは、単勝4番人気の伏兵ジーナフォンテン(牝7歳)[張田京騎手、熊坂光広厩舎(船橋)]が、中団追走から勝負所で進出し、直線アッサリと抜け出して優勝した。勝ちタイムは1:52:4。2着に6番人気の伏兵ベルモントソレイユが入り、一番人気に推されたゴシップコラムは3着。三連単は54,750円の波乱となった。勝ったジーナフォンテンは、2003年のエンプレス杯(統一GII)を制して以来2年ぶりの復活勝利となった。

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 昨年のテレビ埼玉杯勝ち馬ベルモントソレイユが、スタートからハナに立ち、直線勝ち馬からは離されたものの、そのまま粘りこんで3馬身差の2着。内田博幸騎手騎乗で一番人気に推された昨年の京成盃グランドマイラーズ4着馬ゴシップコラムは、後方追走から勝負所で一気に追い上げたものの、直線突き抜けるまでは至らず3着まで。

 以下、昨年の京浜盃勝ち馬ベルモントストームは、好位追走も直線伸びを欠いて6着。金盃3着のウエノマルクンは中団から流れ込んだだけの7着。昨年の大井記念2着のアイディンワンダーは、中団追走も勝負所で置かれて8着。一昨年の東京大賞典(統一GI)を2着している古豪コアレスハンターは、好位追走も勝負所で一杯となり9着に終わった。

 勝ったジーナフォンテンは、父が1996年、97年の中山金杯(GIII)を連覇したベストタイアップ、母がJRA2勝のジュピターガール(母父パークリージェント)で、半兄に2002年の東京オータムジャンプ(JGIII)3着のジュピテリアン(父アレミロード)がいるという血統構成。旧3歳の7月に今は亡き上山競馬場でデビューし、デビューから5連勝。4歳時に船橋に移籍すると、3連勝でオープン入りし、夏のスパーキングレディーカップ(統一GIII)で重賞初制覇。その後も、5歳時にエンプレス杯(統一GII)を制するなど、南関東牝馬のエースとして活躍。6歳となった昨年、JRA戸田博文厩舎(美浦)に移籍したもののそこで調子を崩し、スランプに。その後再び船橋の熊坂光広厩舎に移籍し、7歳となった今期はTCK女王盃で3着に入るなど、少しづつ復調の兆しを見せていた。

 ジーナフォンテンは2年ぶりの勝利で復活をアピール。ただ、今回はいかにも相手に恵まれたという感があり、完全復調といえるかはまだ微妙なところだろう。立ち直ってくれば牝馬相手はもちろん、牡馬相手の統一重賞でもそこそこのレースができるだけの能力を持ち合わせており、今後の復活に期待したいところだ。