「競馬と株の相変わらずの日々」による、シンガポール競馬に適性のある馬についての考察

 2002年のクリスフライヤースプリント(GIII)に2001年の阪神牝馬S(GII)勝ち馬エアトゥーレが出走(3着)し、また元ホッカイドウ競馬所属の高岡秀行調教師が厩舎を開業するなど、近年日本の競馬界にも徐々に馴染みのものとなってきているシンガポール競馬。そのシンガポール競馬に適性のある馬はいかなる馬かについて、日本との関係から考察した「シンガポールシンガポール競馬へ向いている馬はどんな馬か」が、「競馬と株の相変わらずの日々」で公開されている。

 この記事によると、シンガポール競馬は、近年の日本の競馬の傾向とは違って2歳戦はあまり重要視されず3歳以上のレースが中心となっていること、競走馬の生産を行っていないという背景からか牝馬限定戦が見られず、また未勝利戦と馬齢戦を除いてセックス・アローワンスが設定されていないこと、放牧による休養がなく上級馬でも月一の出走が当たり前、などといった特徴があるとのことである。

 こうした事情から、牝馬よりは調子の変動の少ない牡馬・セン馬の方が向いており、さらに休みなく走り続けられるような脚元が丈夫でタフな馬、ゆっくり仕上がっていく馬が適性があると考えられるようだ。

 また、日本と比べて芝が重いため、例えば父フジキセキ産駒といった軽い馬場でこそといったタイプの馬は苦戦を強いられており、またレースがスローペースからの瞬発力勝負になりやすいことから一瞬の脚に欠ける父バブルガムフェロー産駒が苦戦を強いられ、父シンコウキング産駒などが活躍をしているようだ。【競馬と株の相変わらずの日々】

 香港競馬同様アジアの競馬開催国として少しづつ馴染みのものとなってきたとはいえ、まだまだ知られていないシンガポール競馬ですが、馬の回転を早める傾向が益々強くなり、サンデーサイレンス系全盛となっている日本の競馬とは全く違う世界が繰り広げられているようですね。いやはや、競馬の世界は実に広いものです。