井崎脩五郎先生の「予見」が、この秋ことごとく的中という話題

 毎日新聞に連載されている「井崎脩五郎の予想上手の馬券ベタ」において、馬社広報部長の井崎脩五郎氏が指摘している予見がことごとく的中しているという話題が、負け馬@馬耳東風で取り上げられている。

 井崎脩五郎氏といえば、負け馬@馬耳東風氏が紹介しているように、「このレースでは○○のパターンで臨む馬は連対なし(オール連対)」「この馬は××というパターンで出走の場合連対なし(同)」といった手法の「データ予想」でお馴染み。実際、あるデータから「この馬が来る」と確信すると、その馬に都合のいいデータをひねり出し、他の馬に都合の悪いデータをひねり出しているらしく、一見説得力があるように見えてあまりアテにならない予想だというのはお約束。

 ところが、負け馬@馬耳東風氏の指摘によれば、この秋の「井崎脩五郎の予想上手の馬券ベタ」での予見はことごとく的中しているのだそうである。

 負け馬@馬耳東風氏が指摘されている例を挙げさせてもらえば、「天皇賞・秋(GI)では○外が連対する」というデータを「唯一出走の○外馬シェルゲームと同じ枠の馬が連対する」と読み替え、ダンスインザムードが連対(10月27日付キングカメハメハの出走回避で天皇賞予想は混とん)、前3走とも体重増なしという余裕のない状態で菊花賞(GI)を勝ったのは、長期休養明けのサクラスターオーのみというデータからハイアーゲームを軽視し、実際にハイアーゲームは見せ場なく大敗(10月20日青葉賞、ダービーで快走したハイアーゲームだが)、昭和50年以降の菊花賞で、「前走、芝良のレースをマイナス体重、1馬身半未満の差で勝った馬」は関西馬バンブービギンのみというデータから、コスモバルクは苦戦と見て、実際には健闘したものの4着まで(9月29日付セ記念で驚異的なラップ刻んだコスモバルク)といった次第。ちなみに、この9月29日のコラムでは、セントライト記念(GII)でコスモバルクが刻んだラップをホーリックスが2:22.2の驚異的なレコードで勝った1989年のジャパンカップ(GI)のラップと比較することで、コスモバルクの能力が尋常でないことを指摘。単にセントライト記念のレース振りから菊花賞では勝負にならないと斬って捨てるだけにとどまり、菊花賞のレース後にようやく単なる「強い馬」ではなく「どえらく強い馬」だと気づいて反省する評論家諸氏に一歩先んじているあたりはさすがの慧眼といったところか。

 負け馬@馬耳東風氏の記事は、エリザベス女王杯(GI)前日ということで、このコラムのエリザベス女王杯に向けての予想でアドマイヤグルーヴのデビュー以来の通算成績(6124)のうち、体重に10キロ以上の増減があったときは(0024)と連対ゼロ(裏を返せば体重の増減が10kg未満ならオール連対)というデータを挙げている(11月10日付3歳で“古馬の壁”を破ったアドマイヤグルーヴ)ことを踏まえて「アドマイヤグルーヴの明日の体重は、とっても重要な気がするわけである」とまとめている。そして、その通りにアドマイヤグルーヴエリザベス女王杯の馬体重は増減なしで見事優勝。ここまで予見が的中するとなると、次週以降のこのコラムも目が離せなくなってきたようである。【負け馬@馬耳東風】