[北見]第5回オールスターカップ(BG2)|優勝:サダエリコ|父:ダイヤテンリュウ|生産:更別村・森田政則牧場

 単勝1.7倍と断然の一番人気に推されたサダエリコ(牝4歳)[安部憲二騎手、金山明彦厩舎(ばんえい)]が、好位追走から第2障害を2番手で下り、残り30mで一気に差し切って優勝した。勝ちタイムは2:28:9。

 【Keiba.co.jp地方競馬総合サイト】 [ばんえい・3歳以上:北見・ダート200m:別定・曇・0.6]

 レースは、揃ったスタートから2002年、2003年のNAR最優秀ばんえい馬のスーパーペガサスとクインカップ勝ち馬トカチプリティーが好ダッシュを見せるが、ばんえいオークスばんえいダービーの二冠を制したエンジュオウカンがハナに立ち、トカチプリティースーパーペガサス、それに旭川記念3着のスターエンジェルが2番手グループに、岩見沢記念勝ち馬のアンローズが好位につける展開となる。

 第2障害まではエンジュオウカンが先頭で引っ張るが、第2障害をトカチプリティーが先頭で下り、2番手にサダエリコ、さらにエンジュオウカン、アンローズが続き、スーパーペガサスはまだ中団グループ。

 一旦はトカチプリティーが完全に抜け出したが、残り30mからサダエリコが一気に伸びて、トカチプリティーを捉えて先頭に立ち、そのまま押し切った。

 2着争いは、残り20mから一気に伸びたスーパーペガサスが、ゴール前で脚の止まったトカチプリティーを捉えたかに見えたが、最後の最後でトカチプリティーが差し返した。スーパーペガサスが3着。

 以下、アンローズが4着に入り、離された5着にスターエンジェル。最後失速したエンジュオウカンは6着に終わった。

 勝ったサダエリコは、父ダイヤテンリュウ、母雪椿(母父武潮)という血統構成。北海道・河西郡更別村の森田政則氏の生産で、馬主は千石貞子女史。2歳4月の旭川開催でデビューし、4戦目に北見で初勝利。2歳暮れのホクレン賞で重賞初制覇を果たして頭角をあらわす。3歳となった昨年は、ばんえいオークスばんえいダービーばんえい菊花賞の変則三冠を達成。今季前半は、歴戦の古馬相手に苦戦が続いていたが、4歳馬限定戦の旭川記念では順当に優勝。さらに夏の岩見沢はまなす賞を勝っていた。