[金沢]第16回サラブレッドフレッシュカップ(D重賞)|優勝:コーワクイーン|父:マジックマイルズ|生産:浦河町・出口宜己牧場

 金沢の2歳重賞、サラブレッドフレッシュカップは、単勝6番人気の伏兵コーワクイーン(牝2歳)[鬼束亮騎手、松野勝己厩舎(金沢)]が、道中二番手追走から早めに先頭に立ち、直線の競り合いをクビ差制して優勝した。勝ちタイムは1:39:2。2着は2番人気のマルチロードスター、3着は5番人気のマロンファイターが入り、単勝一番人気に推されたキタノカガヤキは4着。三連単は136,910円の大波乱となった。

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 兼六園ジュニアカップ3着のマルチロードスターは、後方追走から追い上げてのクビ差2着。前走で勝ちあがったばかりの父グランドオペラ産駒マロンファイターは、好位追走から流れ込んでさらにクビ差の3着。一番人気に推されたキタノカガヤキは、好位追走も直線伸びず5馬身差の4着に終わった。

 以下、前走デビュー戦を勝ってここに臨んだ父フサイチブライアン産駒のキヌガサブライアンが、中団追走からジワッと伸びて5着。ここへきて2連勝と好調のメジャービクトリーは、後方追走から勝負所で追い上げたものの、直線伸びを欠いて6着。未勝利のみで果敢に挑戦してきた父グラスワンダー産駒のマルチフォースワンは、後方儘の7着。前走初勝利を挙げた勢いでここに臨んだ父ロドリゴデトリアーノ産駒のミツアキトッキューは、後方儘の8着。3番人気に推された父エムアイブラン産駒のキヌガサブランは、ハナを切ったものの早々に一杯となり最下位の9着に沈んだ。

 勝ったコーワクイーンは、父が昨年の札幌2歳S(GIII)勝ち馬モエレエスポワールなどを輩出しているマジックマイルズ、母がタケシバヒメコ(母父ラシアンボンド)という血統構成で、近親に1985年の桜花賞(GI)を勝ったエルプスがいる。北海道・浦河町の出口宜己氏の生産で、馬主は佐野信幸氏。今年の7月に金沢の認定新馬でデビュー勝ち。その後一息入れて臨んだ9月の特別戦では2着と好走したものの、前走の条件特別で6着と凡走し、ここは人気を落としていた。