[旭川]第1回星雲賞(D重賞-H2)|優勝:ビックネイチャー|父:カルラネイチャー|生産:新冠町・松田富士夫牧場

 今年新設された道営ホッカイドウ競馬のH2重賞・第1回星雲賞は、差のない2番人気のビックネイチャー(牡4歳)[櫻井拓章騎手、恵多谷豊厩舎(北海道)]が、道中2番手追走から直線キッチリと前を交わして優勝した。勝ちタイムは1:42:1。

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 エトワール賞勝ち馬シルバーサーベルが、スタートからハナに立って粘りこんでの2着。今季初戦のサッカーボーイ賞を快勝して、ここは一番人気に推された1997年の羽田盃勝ち馬キャニオンロマンは、好位追走から追い上げたものの、直線前を捉えることができず3着まで。

 以下、1998年のダービーグランプリ(統一GI)勝ち馬ナリタホマレは中団追走から勝負所で置かれながらも、直線盛り返して5着。昨年の赤レンガ記念2着馬ライトクラウンは、中団追走も直線伸びず6着。1999年の北海道3歳クラシック三冠馬のモミジイレブンは、好位追走も直線失速して7着。ステイヤーズカップ3着のマンショウは、後方儘の8着に終わった。

 勝ったビックネイチャーは、父カルラネイチャー、母イースタンヴィック(母父スラヴィック)という血統構成。北海道・新冠町の松田富士夫氏の生産で、馬主は井上修一氏。デビューは3歳の5月と早くはなかったが、デビューから4連勝で華月賞を制覇。続くグランシャリオカップ(統一GIII)では10着と大敗したものの、その後は3連勝で王冠賞北海優駿の北海道3歳クラシック二冠を制覇。暮れの道営記念古馬の一線級を破り、北海道のエースの座を奪取。今期は今一つ調子が上がらなかったが、前走の特別で今季初勝利を挙げ、復調気配を見せていた。

 昨年のパフォーマンスの高さから、今後のホッカイドウ競馬を担うと期待された素質馬がようやく復調して来た印象。昨年のとちぎマロニエカップ(統一GIII)6着の内容から、統一重賞クラスでもそれほど能力は見劣らないと思えるだけに、今後の更なる活躍に期待したいところだ。