昨秋にコスモバルクを破ったモエレシーリングが、南関東競馬への移籍後緒戦を快勝

 【Keiba.go.jp 地方競馬情報サイト】 5月31日の大井競馬第4Rの3歳馬による平場戦は、単勝1.3倍と圧倒的な一番人気に推されたモエレシーリング(牡3歳)[内田博之騎手、朝倉実厩舎(大井)]が、道中2番手追走から直線抜け出して優勝した。勝ちタイムは1:42:2。

 勝ったモエレシーリングは、父ホワイトマズル、母エイシンコマチ(母父ノーザンテースト)で、近親に1985年の小倉3歳S(GIII)3着のエイシンゴーディーがいる血統。北海道・三石町の前川勇氏の生産で、馬主は「モエレ」の冠号でお馴染みの中村和夫氏。昨年の7月に北海道の堂山芳則厩舎からデビュー。初勝利に3戦を要したが、勝ち上がり後も連を外さない活躍で、10月に門別で行われたアグネスタキオン賞では、後にラジオたんぱ杯2歳S(GIII)、弥生賞(GII)を制し、皐月賞(GI)で2着して5月30日の日本ダービー(GI)にも挑戦した(8着)コスモバルクを下していた。

 結局、2歳時は7戦4勝2着3回の成績を残して、今年から大井の朝倉実厩舎に転厩。今回が大井への移籍初戦だった。

 2歳時にはコスモバルクに引けをとらない評価を受けていた逸材が、大井への移籍初戦で無難なスタートを切った形。血統的にはまだまだ奥行きがあっておかしくない血統だけに、今後の活躍に期待したいところだ。