2月18日の第48回金盃-大井(南関東G2)は、コアレスハンターが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】 昭和31年創設の伝統のハンデ戦、金盃は、単勝1.3倍と圧倒的な一番人気に推されたコアレスハンター(牡7歳)[内田博幸騎手、高橋三郎厩舎(大井)]が、道中二番手追走から直線早めに抜け出して押し切り、昨年に続き連覇を達成した。

 [東京中日スポーツ賞・4歳以上:大井・ダ2000m:ハンデ・晴・良]

 レースは伏兵のシャドウランサーがハナを切り、コアレスハンターが二番手でがっちりマークする流れ。道中はスローで流れ、勝負所で軽ハンデのケリーライトがスパート。直線を向くとコアレスハンターが悠々と抜け出し、そのまま後続の追撃を退けた。

 好位追走から直線外目を追い込んだ昨年の東京ダービー2着馬ナイキゲルマンは、よく差を詰めたものの1馬身差及ばず、これで4度目の重賞2着。B1からの格上挑戦となったコマノブリザードが、後方待機から50kgの軽ハンデを利して追い込み3着。勝負所で早めに動いたケリーライトは見せ場十分の4着。

 昨年の埼玉新聞盃の勝ち馬ファイブビーンズは、いつも通りの後方待機から直線大外を回って差を詰めたものの、今日は展開も嵌まらず6着。昨年の大井記念2着馬ウエノマルクンは、中団追走も伸びを欠いて7着。昨年のこのレース2着のオンユアマークは、好位追走も勝負所で一杯となり8着。統一重賞4勝の古豪マキバスナイパーは、これといった見せ場もなく10着に終わった。

 勝ったコアレスハンターは、父ハイブリッジスルー、母フォンドコマンダー(母父ハイコマンダー)という血統構成で、生産は門別町・ビラトリファーム、馬主は「コアレス」の冠号でおなじみの小林昌志氏。旧3歳の12月に大井でデビューし、3戦目で初勝利を挙げると、休養を挟んで6連勝。5歳時にオープンに上がると、重賞初挑戦となった金盃で2着し、休養を挟んで臨んだかちどき賞で重賞初制覇。昨年は金盃、サンタアニタトロフィーを制し、秋になると完全に本格化して南部杯(統一GI)2着、JBCクラシック(統一GI)3着、東京大賞典(統一GI)2着と、GIで善戦を続けていた。

 フェブラリーS(GI)挑戦を敢えて見送り、久々の重賞制覇を達成。今後はマイルグランプリから帝王賞(統一GI)に向かい、待望の統一重賞制覇、統一GI制覇を目指すとのこと。今年も大井のエースとしての活躍が期待される。

 なお、同日行われた第3回九州アラブ栄冠-荒尾は、福山からの遠征馬で、単勝1.4倍と圧倒的1番人気に推されたムツミセンター(牡4歳)[岡田祥嗣騎手、戸川吉和厩舎(福山)]が、後方待機から一捲り。4馬身差をつけて快勝した。 【NAR地方競馬全国協会