さようなら〜2002年供用停止種牡馬外伝その53「ロビンランサーの場合」

 JRHR日本軽種馬登録協会から2002年供用停止種牡馬一覧が公表されたのを受けて、MilkyHorse.comではニュースコンテンツ「文芸欄」の企画として、まよ氏@MilkyHorse.comの執筆による供用停止種牡馬の馬生を簡単に振り返る外伝を連載します。

 ロビンランサー(JPN)→2002年2月1日、用途変更

 1989年生。父はTeddy→Damascus系のダマスカス。同馬は当時としては珍しいマル外として現役生活を送り、オープン特別の谷川岳Sを2勝、宝塚記念で3着に入ったほか、メアジードーツが勝った第1回ジャパンカップにも出走している。種牡馬としては、浦和桜花賞勝ち馬レディシャインや、京都大障害の勝ち馬クリバロンを出し、また、母の父として岩手競馬の歴史的名馬メイセイオペラを輩出している。母はラディガ産駒のデックスフィーバー。2代母のアリットルロビンは、アシュランドS(米GI)3着となかなかの良血である。

 現役時代は南関東で走り、脚部不安の影響で休み休みながら条件戦を3戦3勝。これといった勝ち鞍は挙げられなかったが、現役時代に底を見せていなかった点が見込まれてか千葉の北総ファームで種牡馬入りした。しかし、残念ながらこれといった活躍馬は出せていない。貴重なTeddy系の血脈をつないで貰いたいところだったが、現役時代の成績が貧弱で、近親にも日本での活躍馬は出ていないだけに、こればかりは仕方がないことなのかもしれない。