さようなら〜2002年供用停止種牡馬外伝その52「リドヘイムの場合」

 JRHR日本軽種馬登録協会から2002年供用停止種牡馬一覧が公表されたのを受けて、MilkyHorse.comではニュースコンテンツ「文芸欄」の企画として、まよ氏@MilkyHorse.comの執筆による供用停止種牡馬の馬生を簡単に振り返る外伝を連載します。

 リドヘイム[Lidhame(GB)]→2002年11月、死亡

 1982年生。父は、MiesquePeintre Celebre、Zilzal、ソヴィエトスター、スピニングワールド、ハートレイクなどを出して大成功した名種牡馬Nureyev。

 母は、チェヴァリーパークS(英GI)2着のRed Berry。母父のGreat NephewはFairway系の名馬で、種牡馬としてもグランディ、Shergarといった偉大な名馬を輩出している。祖母のBig Berryも英1000ギニー(英GI)2着、ジュライC(英GI)2着の活躍馬で、半兄のニューベリークイーンアンS(英GIII)2着、ダイオメドS(英GIII)2着、半弟のレッドレインボーがホーリスヒルS(英GIII)2着、半妹のマウンテンアッシュがロイヤルマレズS(伊GIII)2勝というなかなかの良血馬。

 現役時代は、英2000ギニートライアルS(英GIII)で初勝利。しかし、その後はこれといった活躍もなく、4歳時に準重賞のグラッドネスSを勝った程度。通算成績は9戦2勝。

 現役引退後は英国で種牡馬入りしたものの、ノイスシュトゥッテン賞(独GIII)2着のトヤーを出した程度とひと息の成績。それでも、その良血を買われて日本へ輸入された。しかし、輸入後も産駒成績は芳しくなく、中級条件馬を出す程度で終わっている。残念ながら種牡馬としても、現役時代に発揮した程度のスピードしか伝えることができなかったようだ。