第32回東海ゴールドカップ(D重賞)-笠松は、ミツアキタービンが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】 東海公営古馬路線、2004年の開幕を飾る東海ゴールドカップは、単勝1.3倍と圧倒的な1番人気に支持されたミツアキタービン(牡4歳)[吉田稔騎手、田口輝彦厩舎(笠松)]が、2着に8馬身差の大差をつけての逃げ切り勝ちを収めた。

 [農林水産大臣賞典:笠松・ダ2500m:ハンデ・晴・稍重]

 競走除外を挟んで8連勝中だった上がり馬サダムクリスタルが中団から徐々に進出して2着を確保。昨年7勝を挙げた、こちらも上がり馬のオーミロビンソンが後方からしぶとく追い上げて3着に入った。

 昨年のくろゆり賞勝ち馬タツミブレンは中団につけたものの、勝負所で置かれてしまい5着。昨年の読売レディス杯2着のバハムートは、好位につけたものの、直線伸びず7着に終わった。

 勝ったミツアキタービンは、父ライブリマウント、母カネミタービン(母父スイフトスワロー)という血統構成。同馬は上山でデビューして2戦1勝の後、名馬トミシノポルンガを育てたことで知られる名伯楽・笠松加藤健調教師のもとに転厩した。昨年、名古屋優駿(統一GIII)で4着に入って頭角を現すと、秋はサラブレッドチャレンジC(統一GIII)4着からダービーグランプリ(統一GI)で3着入線。さらに、岐阜金賞で待望の重賞制覇を遂げると、JBCクラシック(統一GI)では歴戦の古馬を相手に3歳馬ながら5着と大健闘。加藤健調教師の引退に伴って田口輝彦厩舎に転厩した前走では、JRAの条件特別に出走して力の違い見せ付けて圧勝している。

 今回も地力の違いを見せ付けての圧勝劇。昨年秋のレース内容から見ると、統一重賞でも充分通用する実力をつけてきていると思われるだけに、今年は東海地方のエースとして全国区での活躍も期待できそうだ。