昨年逝去されていた―故・清水英次騎手のこと

 芦屋有香さんのブログ「芦屋有香な日々」だが、MilkyHorse.comトップページに引かれている見出しに、懐かしい清水英次騎手の名前を見付けた。そこで、さっそく拝見したところ、清水騎手が昨年逝去されていたことを知り、驚愕した。

関係者でも知らない人が多いかもしれない。
清水さんは亡くなるとき
誰にも知らせないで欲しいと言ったそうだから。
http://ashiyayuka.exblog.jp/3213695

 清水英次騎手といえば、最近の若いひとは知らないかもしれないが、トウメイ・テンメイの天皇賞親子制覇の手綱を取った名手である。私も往時のことはさすがに知るはずもない。それでも、私が競馬にハマり始めた頃も、ナリタタイシンラジオたんぱ杯(GIII)を制したり*1ナリタブライアンがきんもくせい特別を勝ったときの手綱を取ったり、と要所要所で好騎乗を見せていた。そのベテランらしい渋みのある、そして迫力のある追い込みは、なかなかに格好いいものであった。
 その後、落馬事故に遭ったことは私も知っており、リハビリに努めているという話も耳にしていたのだが、まさかお亡くなりになっていたとは。享年58歳。謹んで、ご冥福をお祈りしたい。
 
 騎手を引退した後、調教師や助手になった人はまだしも、それ以外の人はそこそこ活躍した人でも、まったく消息が分からなくなってしまうのは残念の極みである。もしも現役時に付き合いのあったマスコミ関係者がいるのならば、こういう人たちの消息をファンに伝える努力もしてほしい。決して派手な活躍をしたわけではない騎手にも、少なからずファンがいるのだから。(文責:ま)

cf.―鬼脚、閃光のように「ナリタタイシン列伝」 (Retsuden.com)
http://www.retsuden.com/vol58.html (BGM自動再生)

cf.清水英次さん安らかに (白線の内がわ)
http://wave.ap.teacup.com/mizukami/144.html

*1:むしろ、ナリタタイシン武豊騎手に乗り替わったときは、個人的には「鞍上弱化」だと思っていたくらいだ。